後払い現金化業者一斉提訴及び金融庁への申入れ

大阪クレサラ・貧困被害をなくす会(通称:大阪いちょうの会) 司法書士 前田勝範

1 給与ファクタリング業者が集団提訴や刑事摘発等により衰退し、業態を変えて現れたのが、「後払い・ツケ払い現金化」業者です。かなり暴利を貪ることができるので新規参入してきた業者も多いと思われます。

 売買契約を装っている点や、利用者が現金を手にするための仕組みが複雑なこともあって、相談先が少なく、現在蔓延ている状況にあります。

 大阪いちょうの会には、令和2年10月頃から現在(2021年(令和3年)3月22日)まで全国各地から80件以上の相談が寄せられています。

 そこで、早急に司法に違法性の認定をして欲しく、令和3年3月17日、大阪府下の簡易裁判所に不法行為による損害賠償請求訴訟を一斉に提訴しました。原告は5名で、被告業者は6社になります。また、共同不法行為として各代表者も被告としております。

 損害は、支払った金額全額に慰謝料、代理人報酬を加算しています。

 また、同日、金融庁に対して後払い現金化サービスの仕組みが貸金業に準じるとの解釈を示して欲しい旨申入れを行いました。

2 後払い現金化サービスの仕組みは、情報商材等の商品を後・・・

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