全国消団連2020年の活動報告
─特定商取引法・預託法改正について─

(一社)全国消費者団体連絡会事務局長 浦郷由季

はじめに

 2020年は活動において新型コロナウイルス感染症の影響が大きくあり、全国消団連でも学習会や、事務局として関わっている全国消費者大会が中止となりました。6月に入ってやっとZOOMのWEB会議システムを導入し、学習会等をオンラインで開催することができるようになりました(全国消費者大会も2021年3月にはオンラインで開催しました)。

 オンラインは、慣れてくると今までにない思わぬ効果があり、学習会では地方の消費者団体の方々にも積極的に参加いただけるようになりました。また多くの方々が気軽にWEBで参加できる環境になったことから、学習会全体の参加者も大幅に増加しました。

 WEBによる新たなつながり、この体験から、今までとは違った消費者運動の形を作ることができるのではないかと感じています。

 さて、全国消団連2020年の活動ですが、公益通報者保護法の改正、消費者契約法、特定商取引法及び預託法の改正に向けての取組み、デジタル・プラットフォームでの消費者取引における新法に向けた取組みなど、消費者関連法に関わるものが主でした。

 この中で特定商取引法及び預託法の改・・・

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