カネミ油症次世代被害者アンケート調査について

カネミ油症被害者支援センター 山岡 央

はじめに

 カネミ油症被害者支援センター(以下、YSC)は、2002年の設立当初から、家族や次世代(子や孫)の健康を憂慮する認定患者への聞き取りを行い、未認定患者の救済を訴えてきました。

 2012年に「カネミ油症患者に関する施策の総合的推進に関する法律」(以下、救済法)が成立し、カネミ油症事件発生当時に認定患者と同居していた未認定の家族は「同居家族認定」として救済の対象となりました。しかし、1969年1月1日以降に生まれた認定患者の家族(子や孫)は「同居家族認定」には含まれず、認定を受けるためには、全国油症治療研究班(以下、油症研究班)が年1回実施する油症検診を受診して、油症研究班が定めた診断基準を満たすほかありません。

 現行の診断基準は、血液中のPCDF濃度を重視しており、救済法成立から6年間(2012年〜2018年)に検診を受診した未認定者の認定率は、わずか3.9%(検診受診者918人・認定36人)です。YSCと被害者団体は、国と油症研究班に対して、血中濃度が低い人でも健康被害がみられること、1969年1月1日以降に生まれた子や孫について「同居家族認定・・・

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