カネミ油症次世代被害者の救済を望む

カネミ油症認定被害患者 下田順子

 カネミ油症事件の次世代被害者を救ってください。1968年(昭和43年)、西日本各地で発生した米ぬか油による食中毒、カネミ油症事件被害患者です。そして次世代被害者二人の子を持つ母親です。米ぬか油による食中毒事件、油症発生から50年以上経ちます。私が汚染油を経口摂取したのは小学校入学(昭和43年4月入学)直前の春先、認定は7年後の1975年でした。摂取直後から様々な症状に悩まされています。被害者の症状は発生当初、目に見える皮膚症状から内臓疾患、神経など、まさに全身へ広がり、被害は子や孫世代にまで及んでいます。

 2012年「カネミ油症患者に関する施策の総合的推進に関する法律」が成立しました。カネミ油症救済法です。内容は十分とは言えませんが、認定されない限りこの救済法による支援さえ受けることはできません。汚染油を食べ同じ家族の中で認定と未認定に分かれる問題が発生していましたがこの救済法で同居家族として認定見直しがなされ、同居家族内の未認定問題は解決しました。二世認定は同居家族として1968年12月末までに出生した子に限定されました。他は検診を受け、通常の診断基準に・・・

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