遠隔講義 消費者法2020

  • 著者:河上正二
  • 発行:信山社
  • 価格:2,500円(税別)

 本書は、河上正二教授(青山学院大)の書かれた消費者法の講義テキストである。河上教授は、消費者委員会の元委員長であり、最近では消費者庁の「特定商取引法及び預託法の制度の在り方に関する検討委員会」の座長も務めておられた。

 15の章で構成されており、全体で280頁。本書は、大学における授業の受講者をターゲットとして作成されている。それゆえ、オーソドックスな体系書とは異なり、消費者契約法や特定商取引法といった個々の法律の解説だけではなく、近年特に重要な課題となっている若年消費者の問題、約款ルールの問題、預託取引を巡る問題なども大きくクローズアップし、また、関係法令や消費者庁の資料を掲載するなどしているところが特徴的なところである。特に、第6章の「約款法と消費者法」、第8章の「『クーリング・オフ』についての一考察—『時間』という名の後見人」、第13章の「預託法をめぐる問題」、第15章の「消費者法の在り方を求めて」などには、河上教授の問題意識が強く出ている。

 消費者法の現在の制度だけに目を向けるのではなく、消費者問題を深く考え、消費者法の今を含めたこ・・・

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