「こんなはずでは……」─SNSで見つけた美容整形広告─

NPO法人消費者情報ネットクレジット研究会

 新型コロナ感染症の拡大防止のため、消費生活センターはまず電話で相談を受け、必要に応じて来所していただくことになっている。

 そんな中、美容クリニックによる強引な整形手術に関する相談を受けた。相談者は40代女性。持病があり仕事に就けないため、生活保護を受給している。彼女から聞き取ったいまだに悪質で古典的な美容クリニックの手口を紹介する。

 スマホのSNSで、二重瞼のお得な美容整形手術の広告を見つけた。通常両目で2万9800円のところ、モニターになると半額の1万4900円で受けられるというもの。術前と術後の写真を撮影し、クリニックの広告などでの使用を承諾すればモニター価格になる。それなら費用も何とかなると思い、カウンセリングの予約をし、当日虎の子の1万4900円を握りしめてクリニックに出向いた。午後0時にクリニックに入り、カウンセリングが始まった。

 クリニック担当者は女性二人。カウンセリングルームに入ると、一人が相談者の前に、もう一人はドアを背にして出口をふさぐ位置に立った。サイトで見たモニター価格の二重瞼手術をしたいと言うと、「もっと確実にきれいにできる方・・・

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