京都八幡動物虐殺事件 事件紹介

弁護士(大阪) 向井雄紀
弁護士(大阪) 榊原大輔
弁護士(大阪) 植田勝博

 2020年(令和2年)6月3日深夜から同月4日未明にかけて、ある動物保護団体が京都府八幡市内にある閑静な住宅街の戸建住宅の中の状況を確認したところ大量の犬猫の死骸が発見されるとともに30匹近い数の犬猫が救助されました。

 この一連の状況は、同日において、SNS(フェイスブック)等にてライブ配信されるとともに、マスコミ等により動物の虐待事件としてニュース報道がなされております。

 上記戸建住宅(以下、「自宅」といいます)を所有していたM氏は、動物保護関係者によるとおよそ25年前より動物保護ボランティア活動を行っており、近年においては病気や老齢等にて引き取り手の少ないであろう保護犬猫の保護を積極的に行う動物保護ボランティアとして動物保護関係者の間においては「神様ボランティア(通称:神ボラ)」と呼ばれる有名な人物でした。

 M氏は、各地の保護センターから殺処分寸前の状態から保護した保護犬猫や野良犬猫として捕獲した犬猫の保護主である動物保護ボランティアたちが、SNS等を通じて当該保護犬猫等の引き取り手を募集した際には、積極的に引き取り・・・

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