「悪質!『トイレのつまり』ぼったくり被害対策弁護団」を結成

弁護士(愛知) 早川直樹

1 弁護団の概要

 令和2年8月25日、「悪質!『トイレのつまり』ぼったくり被害対策弁護団」が愛知県弁護士会所属の有志弁護士により結成されました。令和2年11月15日現在、石川真司団長、伊藤陽児事務局長を含む、全10名の弁護士により活動しています。

 当弁護団が結成された経緯としましては、消費生活センターにトイレや台所の水回りの修理で高額な費用を請求されたという相談が増えたことがきっかけです。相談の概要としましては、トイレや台所のつまりなどが発生したため、インターネットで修理業者を検索し、安価な修理代金が記載されたホームページを発見し、記載された金額前後で解決してくれるものと考え、そのホームページに記載された電話番号に電話したところ、修理業者が訪れ、見積などを依頼者に見せないまま、ある程度作業が進行してから若しくは作業が完了してから高額な修理代金を提示するというものです。修理業者は事前に修理代金を提示せず、既に何らかの作業を行ってしまっており、依頼者が心理的に断りづらくなった時点で修理代金を提示し、また、トイレの詰まりなど緊急性が高い事案が多く、修理を途中で断った場合に・・・

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