第6次消費者委員会からのご報告
─「フィッシング問題への取組に関する意見」を発出しました─

消費者委員会委員 弁護士(大阪) 片山登志子

1 令和2年(2020年)12月に入って新型コロナウィルス感染症の流行が第3波を迎え、感染者はこれまでにない急増傾向を示しています。社会生活・経済活動への影響を最小限に抑えつつ感染の制圧を図るという政府の方針のもと、私たち消費者は、医療の面だけでなく、様々な場面で不安と不自由な生活を強いられるとともに、コロナ問題にどのように対処すべきか、個々人が日常生活の中で選択を求められる日々が続いているように思います。

 消費者委員会も引き続きテレビ会議システムを利用しての開催を余儀なくされていますが、新しい様式のなかでも消費者委員会全体のコミュニケーションを高められるよう緊密な連絡と打ち合わせを行い、常にコロナ禍の社会情勢の変化に迅速に対応すべく、課題認識と情報の共有に努めているところです。

2 さて令和2年9月から12月にかけては、消費者基本計画の検証・評価・監視に係る関係省庁に対するヒアリングと、それに基づいた消費者基本計画工程表の改定に向けた意見発出が消費者委員会の重要な職務であり、この間、関係省庁に対するヒアリングを継続してきました。そうしたなか、昨今、・・・

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