預託商法は全面的に禁止すべき!(安愚楽牧場)

全国安愚楽牧場被害対策弁護団団長 弁護士(東京) 紀藤正樹

 「判決はいつ出るのか」「なぜ時間がかかるのか」「いつまでかかるのか」「もう依頼を辞めたい」などと、弁護団のもとには、被害者からの悲痛な声が毎日のように届きます。また年4回発行している弁護団ニュースが届かないことから依頼者が亡くなっていることがわかり、ご遺族への依頼意思の確認、という作業も継続的に行っています。その際、事情をまったく知らされていない遺族も多く、家族にすら公にできない被害者の悲哀を感じさせられます。弁護団長としても依頼者の訃報を確認するほど悲しい作業はありません。さぞ無念だっただろうと思います。

 当弁護団は、2011年8月、破綻した株式会社安愚楽牧場がひきおこした和牛預託商法被害の救済をするために結成した弁護団1です。破産手続は3年ほどで終わったものの、もう2021年で結成から10年、現在でも取締役等への関与者への訴訟や、国相手の国家賠償訴訟が続いています。

 いったん被害にあえば、破産手続で配当があっても雀の涙で、裁判をしても、被害者は10年戦争を覚悟しなければなりません。被害者に長期間の努力を強いることが、どんなに悲惨・・・

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