（公社）日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会中国支部
消費生活相談員 岡田恵子
中国で始まり、世界的大流行となった新型コロナウイルス。日本国内においても感染拡大防止のために緊急事態宣言が出され、これまでの社会活動や日常生活が大きく変わった。この原稿の執筆時点（2020年５月３日）ではあるが、私が勤務する消費生活センターで受けた相談について新型コロナウイルス関連の相談を中心に振り返り、今後の相談について考えてみたい。
１ 相談体制
全国の消費生活センターは、密接した環境での相談を避ける対策を取りながら、行政サービスとして相談業務を継続している。
私が勤務するセンターでも、４月上旬より来所相談を控えてもらい、電話での相談をお願いしている。しかしながら、直接来所されて相談となる場合もあり、その時はプライバシーに配慮しつつ「３密」を避ける相談室とし、相談の前後に相談室内をアルコール消毒する。４月下旬からは感染拡大による県民の不安払しょくのため、通常の相談に加えて土日祝日を含む毎日、「新型コロナウイルス感染症対策県民相談窓口」を開設している。消費生活相談員は通常の７名に加えて、このために相・・・
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