「大東建託」商法の研究
─“サブリースでアパート経営”に気をつけろ!─

本の表紙
「大東建託」商法の研究

著者:三宅勝久
発行:同時代社
価格:1,500円(税別)

腐敗・堕落した「沈没途上国」日本の縮図

 一括借り上げだから安心、空き部屋が出ても家賃保証がある──巧みなセールストークで客を誘い、借金をさせて賃貸アパートを建設させる「サブリース」業界。その暗部を告発したルポルタージュである。前著『大東建託の内幕─“アパート経営商法”の闇を追う』(2018年、同時代社刊)の続編にあたる。

 暴力やセクハラ、パワハラ、文書改ざんなど、犯罪に問われてもおかしくない違法・不当な事件が日常的に起きている業界最大手「大東建託」の醜い内情、借金を抱えて返済不能に陥り「だまされた」と嘆き、憤る顧客の窮状や、裁判で反撃した事件を報告した。また、大和ハウス工業、レオパレス21、東建コーポレーションといった同業社についても、詐欺的な営業の実態を報告した。

 法整備の遅れに加え、広告費収入を得てきた新聞テレビの沈黙が、被害拡大を招いた一因であることは間違いない。ごく最近まで「大東建託」に関する批判的な報道は皆無だった。社員が顧客をハンマーで殴打する殺人未遂事件を起こしてもなお、社名はいっさい報じられなかった。・・・

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