中国消費者法事情(その22)ー消費者権益保護法と新広告法ー

弁護士(大阪) 白出博之1

第6章 紛争の解決(その4)

【虚偽広告関係者の責任】
第45条 消費者は事業者が虚偽広告又はその他虚偽の宣伝方式を利用して商品又はサービスを提供したことにより、その合法的権益が侵害された場合、事業者に対して賠償を請求することができる。広告事業者、発布者が虚偽広告を発表した場合、消費者は行政主管部門に処罰を求めることができる。広告事業者、発布者は事業者の真実の名称、住所及び有効な連絡方法を提供できない場合、賠償責任を負担しなければならない。
2 広告事業者、発布者が、消費者の生命及び健康に関わる商品又はサービスについて虚偽広告を設計、制作、発布して消費者に損害を与えた場合、当該商品又はサービスを提供した事業者と連帯責任を負担しなければならない。
3 社会団体又はその他の組織、個人が前項に定める虚偽広告又はその他虚偽の宣伝において消費者に商品又はサービスを推奨して消費者に損害を与えた場合、当該商品又はサービスの事業者と連帯責任を負担しなければならない。

 虚偽広告その他虚偽宣伝方式は、消費者が享受する商品・サービスに関する真実の状況を知る権利(本法8条)を侵害するだけでなく・・・

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