マルチまがい商法

ベルギーダイヤモンド株式会社のマルチ商法について、原告敗訴の東京地裁判決を取り消し、同社の商法が違法であるとして、同社及び代表取締役に対する損害賠償請求を認容した事案。 東京高等裁判所 平成元年(ネ)第3011号 平成5年3月29日 損害賠償請求控訴事件 安彦和子弁護士 ベルギーダイヤモンド(株) ベルギー社の販売組織は、ダイヤの販売ではなく、会員を連鎖的に増殖させることが目的であり、新規加入者の無限の拡大が組織存立の不可欠の前提とするものであって、自己破綻するのが必然的であるという根本的な問題を有している。 組織が破綻すると、ごく少数の上位者のみが経済的利益を獲得し、下位の圧倒的多数の者は・・・

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