弁護士(大阪) 加納雄二
1 「仮想(通貨)女王」は歴史に名を残す「仮想詐欺の女王」
この博士は自分を「cryptoqueen」(仮想女王?)と呼んでいたそうだ。彼女は以下のとおり、世界中に「仮想通貨もどき」を広めてくれた。被害は4000億とも言われている。まさに「仮想詐欺の女王」だ。
アメリカのFORTUNE誌(19.11.06)の表題は、「OneCoinは歴史上最大の投資詐欺か」、というものだが、そこにはなぜか、100年も昔のポンジさんの写真が大きく出ている。今も昔も、この人の名前に由来する「ポンジスキーム」=「騙し取ったお金で利益・報酬を払う」=「騙し取るお金がなくなれば終わってしまう」という手口は同じですね。
(上記雑誌のURLは以下のとおり)https://fortune.com/2019/11/06/is-onecoin-thebiggest-financial-fraud-in-history/
私の聞いた話は、ワンコインという仮想通貨で大儲けできると誘われたという単純な話である。すなわち、2017年頃、ブルガリアのルジャ・イグナトバ博士(Ruja Ignatova、以下、博士という・・・
この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。