「メガソーラー及び大規模風力発電所の建設に伴う、災害の発生、自然環境・景観の破壊及び生活環境への被害を防止するために、更なる法改正等による対応を求める意見書」について

弁護士(愛知) 小島智史

1 全国各地におけるメガソーラー及び大規模風力発電所の建設に伴い、自然生態系や景観の破壊、山林の崩落・洪水等の災害、風車の騒音・低周波による健康被害等の問題、並びにこれらをめぐる住民と事業者との軋轢が生じている。

(1)現在までに多くの問題が生じている再エネ事業による開発の類型は、大きくは、①山林におけるメガソーラー開発、②山の尾根筋における大規模風力発電開発、③洋上風力発電による開発の三つに分けられる。

(2)山林におけるメガソーラー開発の問題

 山林においてメガソーラー発電所を設置しようとする際に、広範囲の森林伐採が行われる場合がある。森林は、生物多様性の保全機能、二酸化炭素吸収機能、土砂災害防止・土壌保全機能、洪水緩和・水資源貯留等による水源涵養機能、景観・伝統文化等の文化機能などの、非常に多面的な機能(公益的機能)を有している。このため、メガソーラーの設置に伴って大規模な森林伐採が行われた場合、これら森林の公益的機能が著しく失われることによる悪影響が実際に生じたり、あるいは生じる懸念があったりすることで、地域住民との紛争が生じがちである。

 しかも、地域住民に対し、事・・・

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