弁護士(岐阜) 神谷慎一
山上徹也被告が元首相を銃撃した事件は、2025年12月18日の論告・弁論期日を経て結審し、2026年1月21日に判決予定である。裁判では、山上被告と妹の過酷な半生が相当程度明らかにされた。例えば、教祖の写真を飾った祭壇の前で毎日拝まされる、礼拝や修練会に騙して連れて行く、恋愛を禁止する、母親が毎日教会に出かけ、度々子どもを置いて韓国へ行ってしまう、経済的に大学進学を断念させる、働くようになるとお金の無心をするときだけ電話がある。
しかし、これは山上被告に限ったことではない。世界平和統一家庭連合(旧世界基督教統一神霊協会。以下「統一協会」という)の信者を親に持つ家庭では、多くの家庭で貧困と虐待が発生する。統一教会信者になると、統一教会的な価値観に判断基準を変えられてしまい、統一教会の指示に疑問を持たずに従うことが救いになると信じ込まされてしまう。だから、それを子どもにも強制し、指示されれば子どもを置いてでも韓国に行き、時に破産するまで献金をしてしまう。それが神の意思であり、そうすることが子ども達のためだと信じ込まされているからだ。そのため、程度の差はあれど、貧困や虐・・・
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