戦争前夜①
憲法違反の軍事国家と、生活保護者は死ねという憲法違反

弁護士 植田勝博

第1 日本の軍事、憲法違反

1 軍事とは。国民から税金を侵奪し、人に殺人を命じ、人に死を命じる。

 日本の2025年度予算案は、過去最大115兆円である。防衛費(軍事費、軍需産業)は8兆6691億円。年間予算、国家予算の約1割にも相当する事業は他にない(閣議決定)(朝日2024.12.28)。膨大な利権である。

 利権は膨大な税金の分配、取り合いにたかる行為であり、他を排除して裸のエゴを追求する行為である。その規模からすればこれは憲法9条2項「陸海空軍その他の戦力は保持しない」に明らかに違反する。

 軍事とは戦争を企画する行為である。少数が大多数から金を奪い、命を奪う。人に殺人を命じ死ぬことを命じる。このような行為は狂気であり、人類の敵というべき予算行為である。

 国の借金は1300兆円の借金大国であり、民間なら完全に倒産する借金であり予算の約10~15%余が借金、利息等の国債である。

2 自衛隊組織と自衛隊と靖国。

① 統合司令部トップ。南雲憲一郎を起用する方針(朝日2025.2.11)。2025年3月下旬に自衛隊の統合作戦司令部を新設。これは憲法9条2項「陸海空軍その他の戦力は保持しない・・・

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