独立行政法人国民生活センター広報部広報課 糸田厚史
分電盤の点検商法に関する相談が2024年度に入り急増している。分電盤の点検商法に関する相談件数は2024年11月末時点で2023年度同期と比べ約25倍となっており、契約当事者の約8割が70歳以上である。
国民生活センターでは、トラブルの未然・拡大防止のため、2025年1月に注意喚起を行った。
相談事例
① 電話がかかってきて分電盤の点検を勧められ了承したところ、昨日業者が来訪した。分電盤を点検してすぐに「これは古いのですぐに交換しなければ漏電して火事になる」と言われた。今までトラブルはなかったが何十年も交換していなかったため、信用して約15万円の交換工事の契約を結び、前金を支払った。しかし、後からよく考えると高額ではないかと思う。工事を中止してほしい。(2024年7月受付 80歳代 女性)
② 契約している電力会社に委託されたという業者から「分電盤の点検をする」と電話があった。昨日訪問してきて、点検後に「分電盤が古いので漏電する可能性もある。危険なので交換した方がよい」と言われた。漏電したら困ると思い、約23万円で契約し、数日後に工事予定だ。念のた・・・
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