統一協会の加害の本質=信仰の自由の侵害

弁護士(札幌) 郷路征記

1 統一協会の青年対象の伝道課程の概要

 統一協会の伝道課程はビデオセンターと2デイズ、ライフトレーニングと4デイズで、その後の新生トレーニング、実践トレーニングが教化課程です。

 以下、統一協会が受講生の信仰の自由を侵害して、文鮮明が再臨のメシアであるとの信仰を植えつけていることを明らかにします。それが統一協会による加害の本質であり、根幹だからです。自己破産せざるを得ないほどの経済的被害も二世被害もここから発生します。

2 文鮮明を再臨のメシアとして教えること

 まずおこなわれることは統一原理を、薄められた内容にして教えることです。それは、文鮮明を再臨のメシアとして信仰させるために不可欠な「前提知識」を信じさせることなのです。文鮮明を再臨のメシアであると教えることはライフトレーニングの終り項、「主の路程」という講義でおこなわれますので、本稿ではそこを説明します。

 その講義を受けさせるか否か、受講者の選別がおこなわれます。

(1)受講を許される知的認識のレベル       

 ライフトレーニングのマニュアルにチェックすべきこととして「この内容を真理として受け止めているか」と記載されて・・・

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