サポート詐欺の新たな手口

弁護士(大阪) 岡田 崇

Q

 パソコンでインターネットを利用中に突然、大音量の警告音が鳴り「ウイルスに感染した可能性がある」と警告画面が表示された。警告画面にはマイクロソフト社を名乗る電話番号の表示があったので電話をしたところ、外国人らしき人が出て、遠隔操作ソフトをインストールするよう指示され、パソコン内を遠隔操作で見てもらった。相手から「最近、銀行の取引をしたか」と聞かれたので、「インターネットバンキングを利用した」と告げると、ログインするよう指示された。パソコンの修理代として100円を請求されたので、インターネットバンキングの画面で送金額を100円と入力したはずが、遠隔操作によって「0(ゼロ)」を追加され、100万円に変更され送金されてしまった。

A

1 これは国民生活センターが2024年3月27日に公表した「パソコンで警告が出たらサポート詐欺に注意!-70歳以上で大幅に増加-」で取り上げられた事例です。

 サポート詐欺というのは、パソコンでインターネットを閲覧中に、突然、ウイルス感染したかのような嘘の画面を表示させたり、警告音を発生させたりするなどして、ユーザーの不安を煽り、画面に記載された・・・

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