「なんでも総合相談会」活動の報告

つながる総合相談ネットワーク東京代表 力丸 寛

 当団体は、2009年3月より各種専門家の連携したワンストップ相談会を開催してきた。当団体の活動につき、本年1月27日に開催された消費者法ニュースのリレー報告会において報告の機会を得、その後本稿の掲載の機会をいただき感謝したい。当団体の活動の特徴は、「継続」、「連携」にある。なお、当団体の代表は宇都宮健児弁護士と当職となっている。

1 団体設立の経緯

 2008年の年末に日比谷公園に現れた「派遣村」は、社会に広がる貧困、非正規雇用、生活保護における水際作戦など、現代の社会に広がる貧困化、格差拡大など多くの問題を顕在化させ、社会に突きつけた。その活動は、貧困への社会的取組みを促す大きな契機になった。しかしながら、派遣村に集まった「村民」達が、日常の暮らし取り戻すまで支援を続けた支援者は数少なかったといえる。そこで、「イベント」ではなく、いつでも、継続的に相談ができる場所を設けようと、当団体は設立された。それぞれの方が抱える問題は、決して一つの側面だけからのアプローチで解決できるものではなく、法的、心理的、福祉的、医療的、行政的な様々な多面的側面を意識・・・

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