弁護士・司法書士によるインチキ債務整理問題について(2024年その2)

弁護士(大阪) 加納雄二

1 NHKで首都圏だけだが、また報道される

 弁護士に着手金払うも対応されず詐欺の“二次被害”相次ぐ(4月12日)

 「だまされたカネを取り返せる」などと広告を出している弁護士に、着手金を払ったのに、対応してもらえない。詐欺の“二次被害”とも言われるこうした事例が各地で相次いでいて、東京都内では、消費者窓口への相談がこの3年で3倍以上に急増していることが、わかりました」

2 懲戒請求、懲戒処分がまた次々と出てきた

(1)5月1日 東京の横山弁護士に懲戒請求

 第一東京弁護士会は、横山晃崇弁護士及び弁護士法人横山法律事務所に関する懲戒申立てを事前公表した。「国際ロマンス詐欺の被害金回収など1000件あまりの依頼を受けていた弁護士が、ホームページで事実に合わない返金実績をうたったり、依頼者に適切な説明をしなかったりした」とのこと。

 横山弁護士は反論として弁護士会に対し、「依頼者に受任の際に説明を行い、受任後も連絡を取っている」などと説明している。

 横山弁護士、ロマンス詐欺二次被害弁護士の老舗ですね。ホームページには警察や消費者庁のロゴマークも出てくる。この弁護士は広告が沢山ある。

(2)・・・

この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。