弁護団の活動と被害者救済

全国統一教会被害対策弁護団団長 弁護士(東京) 村越 進

 全国統一教会被害対策弁護団(以下「弁護団」と言います)団長の村越進です。

 弁護団の活動と被害者救済について報告します。

1 弁護団と集団交渉の申入れ

 弁護団は、2022年11月に日弁連の指導と支援を得て結成されました。結成時の団員は200名強でしたが、現在は350名を超え、全都道府県、全弁護士会に複数の団員がおり、全国どこにお住まいの被害者に対しても、地元の弁護士が対応できる体制を整えています。

 弁護団は、これまで600名を超える全国の被害者の相談をお受けし、内約160名の方から依頼を受け受任しました。依頼にかかる被害総額は46億円を超えています。

 弁護団は、昨年2月から本年2月まで、7次にわたり、統一教会に対し損害賠償請求を求める集団交渉の申入れをしました。しかし、これに対し統一教会は、「せいぜいマスコミ・世間向けのパフォーマンスにしかならない」として面談交渉を拒否し、各地の信徒会なるものが調査したとして、信徒会代表名義の回答書を多数弁護団に送付してきました。回答書の大半は、統一教会の責任を認めないものであり、「当法人による『違法行為』や・・・

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