汚染水の海洋放出をとめよう!

参議院議員(社民党) 福島みずほ

1 はじめに

 消費者として食べ物の安全を求める。そして、海が汚染されないことを求める。だから、汚染水の海洋放出に反対である。

 海、山、水、大気、大地などは、みんなのもの、コモン、公共財である。みんなが豊かで、持続可能な社会で、安心して暮らせるように公共財、尊敬する宇沢弘文がいうところの社会的共通資本がみんなのために保たれなければならない。

 海に汚染水を放出することには反対である。

2 汚染水か処理水か

 汚染水というか、処理水と表現するのか。

 私は汚染水と呼んでいる。すべての放射性物質がゼロになっているわけではなく処理をしても汚染されているからである。処理汚染水と呼んでいる人もいる。

 このことについては、国際環境NGO FoE Japanが明確にレポートをしている。国会でも行政交渉を行った。東京電力の発表では、汚染水には約780兆ベクレルのトリチウムも含まれている。トリチウム以外の放射性物質の基準を超えて残留しており、残留しているのはヨウ素129、ストロンチウム90、ルテニウム106、テクネチウム99、セシウム137、プルトニウム239、炭素14などである。共同通信をはじめ・・・

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