越境消費者センター(CCJ)で受け付けた相談から

独立行政法人国民生活センター相談情報部相談第3課 相澤洋子、田中ひなつ

1 越境消費者センターの概要

 国民生活センターでは、日本の消費者と海外の事業者との消費者トラブルに特化した消費生活相談窓口である越境消費者センター1(Cross-border Consumer center Japan。以下、「CCJ」という)を運営している。

 CCJはオンライン相談窓口であり、消費者はサイトから相談を投稿し、CCJはメールでトラブルへの対応方法等の助言を行う。CCJでは、海外の消費者相談機関等(以下「連携機関」2という)との間で覚書を締結し、個別相談の解決における協力関係を構築しており、海外事業者への交渉は必要に応じて連携機関を通じて行う。連携機関は15機関で、26の国・地域が連携対象となっている。なお、CCJは独自の相談処理システムを用いており、相談情報はPIO-NET3とは別に蓄積している。2022年度の新規受付相談件数は5006件であり、そのほとんどがインターネット通販での取引に係る相談となっている。

2 CCJに寄せられた相談4の特徴

(1)商品・サービス別

 近時の相談の傾向を商品・サービス別でみると、「航・・・

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