2023.11.25THEペット法塾・秋の勉強会「法律の機能不全」
兵庫県動物愛護センターの犬猫殺処分の住民訴訟の報告

THEペット法塾 弁護士(大阪) 植田勝博

 2023年11月25日秋の勉強会(於エル・おおさか)は、五人の国会議員から、来場またはZoomで発表がされ、学者、現場の最前線で活動する人達の、立法への熱意のご報告がありました。来年ないし再来年の動物愛護法等の改正に向けての迫力ある勉強会でした。

 兵庫県動物愛護センターに対する4次訴訟までの報告をしました。

1、2次訴訟

 兵庫県動物愛護センターの即日殺処分(第1次訴訟)に対する訴訟は、2016年9月15日~10月31日までの間に、収容当日に、所有者探しもなく、譲渡募集もせずに殺処分が行われた。収容頭数231頭の内169頭、73.16%が即日に殺処分した。兵庫県は、「啓発としての譲渡」は「家庭動物の適性を有すること」「人と楽しく正しく暮らせる犬猫としての適性があると判断」したもの、「譲渡候補犬の選定基準」、同「譲渡候補ねこの選定基準」で、それ以外は殺処分している。

① 「原則、取扱いのあった日に行う」

② 「同腹犬については一括で判定する」

③ 「近寄ってこない」「抑留犬舎等の隅に逃げ込み硬直する。逃げようとする」

④ 「うなる、かみつこうとする」

⑤ 「目・耳・・・

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