NPO法人京都消費者契約ネットワーク(KCCN)の活動報告
令和4年度全国消費者フォーラムにおける報告

適格消費者団体NPO法人京都消費者契約ネットワーク事務局 弁護士(京都) 増田朋記

1 2023年10月30日、当団体では「霊感商法のトラブル事例と消費生活相談員の対応」というテーマにて、オンライン例会を開催しました。霊感商法は古くからある代表的な消費者被害の一つですが、2022年7月に元首相が銃撃され、その実行犯の動機が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への積年の恨みにあったと報じられたことに端を発し、その被害の防止・救済への対応が急速に求められることとなりました。このため消費生活相談の現場からも、どのように対応すべきかを学びたいという声があり、今回の当団体の例会のテーマとすることとしました。

2 ご講演いただいた弁護士の阿部克臣先生は、全国統一教会被害対策弁護団の事務局次長として活動されるなど、精力的に統一教会問題に取り組まれてこられた方です。ご講演では、まず霊感商法とは何かということからご説明いただきましたが、昭和53年頃以降の霊感商法の歴史を詳細に語られました。

 また霊感商法の相談への対応に関しては、その相談の類型について解説されたうえで、一般の消費者相談と異なる特殊性について説明され・・・

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