買い取り金融対策全国会議事務局長 大阪クレサラ・貧困被害をなくす会(通称:大阪いちょうの会)ヤミ金対策委員 司法書士 山下正悟
ここ数年の新型コロナウィルスの蔓延による大きな社会情勢の変化に合わせたかのように、新たなヤミ金のスキームが次々と現れてきている。
2019~2020年頃は給与ファクタリング、2020~2021年頃は後払い現金化サービスといった、新たなヤミ金のスキームが横行し社会問題となっていった。これらのスキームは、登場してはその内容が問題視され衰退し、マイナーチェンジを繰り返し悪しき進化をたどっている。
そして、2021年の夏頃からは、後払い現金化サービスの衰退に伴い、今度は「先払い買取り現金化サービス」といったものが多く見受けられるようになった。
1 先払い買取り現金化サービスとは
ここで簡単に、先払い買取り現金化サービスのスキームについて説明する。流れとしては
① 利用者は、先払い買取り現金化業者(以下、「先払い業者」という)のサイトで、商品の買取りの申込みをする。
② 先払い業者は、商品の買取りの申込みに対し、買取り商品の到着を待たずに、買取り代金を利用者に即時支払う。
③ 利用者が・・・
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