著者:大上修一郎、西谷拓哉、西塚直之、増田朋記
発行:民事法研究会
価格:2,700円(税別)
本書は、弁護士・司法書士及び消費生活相談員向けの消費者契約法についての解説書である。本誌118号で紹介された『商取引のトラブル相談Q&A』の姉妹編である。
執筆しているのは、編者4名を含めて、大阪・京都・滋賀の各弁護士会の消費者保護委員会所属の弁護士で、消費者問題に精通しており、消費者契約法にも詳しい人たちである。平成30年に近畿弁護士会連合会の夏期研修会において、消費者契約法の近時の改正についての検討・分析等を担当していたメンバーでもある。
本書では、全体の分量は235頁であり、消費者契約法に関する55項目の事例・論点とそれに対する回答・解説というQ&A形式で執筆されている。Q&Aでは、「ポイント」を示したうえで、わかりやすい解説とあてはめ(帰結)が示されている。図表も多く用いられている。総論5問、不当勧誘25問、不当条項20問、その他が4問である。なかでも、改正があった消費者契約法4条3項3号以下の不当勧誘類型や、修正・新設された不当条項についての解説が丁寧である。また、1・・・
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