全国消費生活相談員協会団体訴訟室長 理事 石田幸枝
この1年、コロナ禍により社会全体が混乱し、消費生活相談においては、転売によるマスクの高騰や給付金の給付をかたる詐欺等の悪質商法・詐欺、消費者の不安をあおる根拠のない風説の流布、デジタル取引の拡大に伴う通信販売トラブルなど、新たな消費者トラブルが増大した。そこで消費者被害の拡大防止等のため、消費者がコロナ禍において遭遇するトラブルの実態について情報収集及び分析を行った。
◆開催期間
2021年3月6日(土)~3月28日(日)の土曜日・日曜日(8日間)
◆実施結果概要
1 受付件数
「新型コロナ禍での消費者トラブル週末電話相談」受付件数 312件
2 相談者・契約者の属性
① 性別
相談者は、男性155人、女性が154人とほぼ同数であった。契約者は、男性158人に対し女性143人と男性が多くなっていた。
② 年代別
年代別に相談者と契約者をグラフで見ると、相談者は、40代、50代、60代が多く、契約者は10代、20代、70代、80代が多くなっている。子どもや親の契約について、家族等が相談していることがわかる。
3 相談内容別分類
① 商・・・
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