- 編者:河上正二、沖野眞已
- 発行:有斐閣
- 価格:2,900円(税別)
初版が2010年の発行だったので、ちょうど10年ぶりの改訂である。この間、消費者関連の法律について、重要な法改正が相次いだだけでなく、重要な裁判例も蓄積されていた。
第2版では、編者は河上正二教授(青山学院大)と沖野眞已教授(東京大学)となり、扱っている裁判例の数は127(項目数では113)となっている(最高裁45、高裁25、地裁52、簡裁5)。新たに第2版で取り上げられた裁判例は、約半分の55に上る。初版と同じくコラムも掲載されており、テーマは、消費者概念、民法や刑事法との関係、インターネット、AI、消費者教育など27に及ぶ。
判例百選は、一般的には学生向けの参考資料であるが、消費者問題に関する基本的な裁判例を一通り学習するうえで、弁護士・司法書士にも有用である。
弁護士(大阪) 薬袋真司
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