夢洲IRカジノ業者に只で土地を使わせてやる大阪市の不当性

大阪いちょうの会 社会活動家 司法書士 新川眞一

1 差止訴訟

 大阪関西万博の開幕が危ぶまれているなか、万博をテコに同じ会場にIR型カジノ賭博場の建設がすすめられようとしている。

 これに対し、大阪市の住民らが、差止訴訟を起こして闘っている。

 当初、松井大阪市長は、「IR(カジノ)には公金は1円も使わない」と豪話していたにもかかわらず、地盤改良等に788億円もの債務負担を決めたためだ。また、IR事業者に対する賃貸料を決める根拠となる鑑定に不正が疑われ、極めて低廉な価格の賃料で土地を貸し出す契約の不法性も併せて裁判では争われている。

2 開示された文書

 昨年11月、被告大阪市は、大阪府市とIR事業者(IR株式会社)との間で交わされた各種契約文書を裁判の中で開示せざるを得なくなり、当該文書が我々の目にも入るようになった。住民団体において本年2月3日にこれら文書の検討のための学習会を大阪市内で開催した(その様子は、YAHOO!ニュース「大阪・夢洲IRの契約書に潜む大阪市泥沼の危険性」幸田泉氏 ジャーナリスト、作家 2/19(月)8:01でも報じられ、またSTOP夢洲IR差し止め訴訟(https://not・・・

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